筑豊ロッキー

仕事で五時起きが続いた。
朝早くチャリンコで駅まで向かっていると
中二の時、新聞配達していた頃を思い出す。
六十部しか配ってなかったけど、どう頑張っても1時間以上かかった。
一軒一軒が、すごく離れてたうえに
どのコースを選んでも急な坂があった。
山のふもとの新聞配達だった。

風の強い日は、怖かった。
木々がザワザワと揺れる。

お墓越しに小学校の教室がくっきりと見える
恐怖のコラボをしてるとこがあって
「見たらダメ。見たらダメ」と
うつむいてペダルを漕いだ。

あと犬が怖かった。
飼われてるんだけど物凄い勢いで吠えてくる犬
これは、鎖でつながれてるんでビックリするだけ、
問題は、野良犬たち。
襲って来ないけど、怖い。なんかタムロしてたりした。
護衛のため、いつしか木の棒を自転車に装着するようになった。
入江家によく顔を出していた
新聞屋さんちの「ハチ」という犬がいて
ある時、何を思ったか付いて来てくれた。
「これは、心強い」と思ったら

二軒目でハチは帰って行った。

給料でたくさん映画を観た。
今でも どの映画をどこで観たか鮮明に思い出せる。
しかし、その映画館たちは、ほとんど残ってない。
町に四つあった映画館もずいぶん前に無くなった。

一度だけ貸し切り状態で映画を観た事がある。
台風直撃にもかかわらず町に出て東映の三本立てを観に行ったら
客は俺ひとり。それでも上映開始。
「さすが、映画館」と感心。
ときたまゴォーと風の音。ドキドキした。
やがて一本目の途中で映画館の人が来て
「台風やき、もう帰りなさい」と諭された。
タダ券を貰って帰った。できれば、そのまま観たかった。

「ロッキー」を観た翌朝だけ1時間以内に新聞を配り終えた。
とんでもないパワーをくれる映画だ。

この間、その頃に観た「カプリコン1」を久しぶりに観た。

黒崎中央大劇で「オルカ」と二本立て。
見事な正月映画のカップリングだった。

今では日本中、何処に行っても同じようなプログラム。
 郊外は どこも同じような景色。

だけど「カプリコン1」は、
時の流れに負けず色あせてなかった。

CGに頼ってない空中戦には圧倒された。
ジュリー・ゴールドスミスのスコアは素晴らしい。

ラストでボロボロ泣いた。
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by iripon45 | 2009-01-30 19:09  

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